ジャパンカップ解析・統計

１．日本馬は完全実力主義

東京2400ｍというコースの特徴もあり、中途半端な実力では太刀打ちできないであろう。展開による有利不利は当然あるが、絶対能力がなければ連対はかなり難しい。特に、速いペースで時計が２分２４秒を切る時には、ＧⅠをいくつか連対できるレベルでないと通用しない。それほどレベルが高いレースで、国際ＧⅠの名の通り、日本では最高レベルのレースである。

Ｈ１年～１９年の連対馬を見ると、日本馬、外国馬を問わず全馬が重賞を勝っている。また、Ｈ６年のマーベラスクラウンを除くすべての日本馬はＧⅠで連対していた。ということは、日本馬はまずＧⅠ連対実績のある馬が有資格馬となる。

ならば日本馬は実績通りに選べばいいのだが、外国馬の選択は極めて難しい。いい例として世界最高峰の凱旋門賞馬だが、過去５頭参戦して⑤－⑭－⑧－③－④着と、１度も連に絡んでいない。いずれも他の外国馬に負けているわけで、実績通りの序列が成立しないのである。

２．外国招待馬の取捨

この点がとにかく難しい。１で述べたように凱旋門賞馬が奮っておらず、格下の馬が連に絡むことも多い。人気薄としては、Ｈ１年の９番人気ホーリックス、Ｈ２年の９番人気オード、Ｈ３年の７番人気ゴールデンフェザントなど、かなり人気薄の馬が連に絡んでいる。特に平成１１年２着の香港馬インディジェナスは前走１０００ｍの芝で１０着ということで、１２番人気であったのもうなずける。２番人気スペシャルウィークとの馬連は２３０倍もついた。従って、無責任な言い方ではあるが、外国馬ならば常に連に絡む可能性を念頭におくべきであるということになる。これらの臨戦課程についても一貫性はなく、法則のようなものは見出せない。

３．２番人気の法則と、
上位→下位の法則

何とか法則の１つでも見出したい我がサイトであるが、人気に関してなけなしの法則を見出すことに成功した。それは２番人気馬の連対率で、Ｈ１年～１９年で１０回を誇る。まるでマイルＣＳの１番人気馬のようである。逆に１番人気は４頭のみで、その代わりとして２番人気が来ているのだろう。

また、１番人気が来ないので比較的高配当気味のジャパンカップであるが、Ｈ１年～１６年において、１、２着馬が共に６番人気以下ということは１度だけ。２番人気と６～９番人気という組み合わせが６年あり、こういうパターンが１番的中しやすいといえるだろう。また、Ｈ１１年は２番人気－１２番人気で２３０倍もついており、この法則だけで充分万馬券を狙えることも発覚した。

５．４歳ＧⅠ馬に注目

日本の競馬において、やはり中心となるのは、４歳以上のＧⅠ馬である。

ジャパンカップは実績最優先と述べたが、日本馬、４歳のＧⅠ馬に注目してみよう。
　　　
Ｈ１９
１着　アドマイヤムーン　　
Ｈ１８
１着　ディープインパクト
Ｈ１７
出走なし
Ｈ１６
１着　ゼンノロブロイ
Ｈ１５
なし
２着　ザッツザプレンティ　３歳（ＧⅠ馬）
Ｈ１３
なし
１着　ジャングルポケット　３歳（ＧⅠ馬）
Ｈ１２
１着　テイエムオペラオー　　
Ｈ１１
１着　スペシャルウィーク
Ｈ１０
なし
１着　エルコンドルパサー　３歳（ＧⅠ馬）
Ｈ９
２着　エアグルーヴ
Ｈ８
なし
２着　ファビラスラフィン　３歳（ＧⅠ馬）
Ｈ７
２着　ヒシアマゾン
Ｈ６
なし
１着　マーベラスクラウン　４歳
Ｈ５
１４着　ライスシャワー
１着　レガシーワールド　　４歳
Ｈ４
１着　トウカイテイオー
Ｈ３
なし

ここ１６年間で９回連対している。裏切ったのはＨ５年のライスシャワーだが、前２走で連対もしていない。勢いがなかったのは明らかだ。

その他の年は、すべての年で、４歳のＧⅠ馬が連対していなければ、３歳のＧⅠ馬が連対しているという事実がある。４歳ＧⅠ馬か、３歳ＧⅠ馬が軸となるという法則だ。

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